
Contents
ローンって何だろう?どんなものがあるの?
住宅ローン、カードローン、マイカーローン…よく聞く言葉です。
なんとなく、ローン=借金というイメージがありませんか。
ローンとは、もともと「貸す」という意味で、銀行などの金融機関が個人にお金を貸し付けることを、一般的にローンといいます。
5000万円の家を借りて、10年後に5000万円返すなら、簡単です。
返済額をわざわざ計算する必要もないですね。
でも、そうはいきません。
ローンの1回あたりの返済額を計算するのは複雑です。
お金を借りる個人は、お金が必要なときにないから借りるわけで、必然的にほとんど場合、分割払いになります。
そして、お金を借りるので、借りた金額である元本に対して金利がかかります。
分割払いで返済するたびに元本が減っていき、それに対して何%とかの金利がかかるので、とても計算するのが面倒です。
住宅ローンなど、35年ローンともなれば、420回払い。
それを全部電卓で計算したら、計算が得意な人でも大変ですね。
インターネットでできるローンシミュレーション
そんな簡単なローンを簡単に計算してくれるのが、ローンシミュレーション(ローンシミュレーター)です。
ローンは、通常、借入額と金利、返済回数(返済期間)を決めてから、借入総額と1回の返済額を計算します。
前提条件であるこれらの借入額と金利、返済回数を入力するだけで、返済額を計算してくれるのが、ローンシミュレーターです。
今や、インターネットで検索すると、ローンシミュレーションサイトがたくさん出てきます。
スマートフォンのアプリでもありますし、ローンシミュレーション比較サイトというものもあります。
ローンを扱っている銀行は、ほとんどがそのサイトにローンシミュレーション機能を持っているといっていいでしょう。
住宅売買の仲介サイトでも、ローンシミュレーションをすることができます。
住宅ローンをシミュレーションするときの注意点
非常に便利なローンシミュレーターですが、うまく使うにはコツがあります。
住宅ローンが最も複雑で、かつ使われる方が多いと思いますので、このことについて触れてみましょう。
まず借入総額ですが、住宅の販売価格そのままではうまくありません。
一般的に、住宅購入の際には、8%程度の諸費用がかかります。
ローン手数料や税金、仲介会社への手数料などです。
頭金にしようと思って貯めたお金も、引越し費用などに使うことになるかもしれません。
また、金利は銀行の優遇ローンなどよりは余裕を見て高めに設定しましょう。
「フラット35」などでは団体信用生命保険料が別途かかることもあります。
ローンシミュレーターの中には、入力項目に解説がついていたり、金利の変動も考慮した非常に親切な設計のものもあります。
シミュレーションからそのまま申込ができる銀行もあります。
実際にローンを組めるか?
ローンシミュレーションで返済額がわかった。
何とかやりくりしていけそうだ。
そうあなたが考えても、実際にローンが組めるかどうかは別の問題です。
実際にローンを組む時には、勤め先や年収、家族構成、他に借金はないか、過去に返済が滞ったことはないか…
など、詳細に審査をされたうえ、合格であってはじめて可能になります。
返済額にしても、年収に対する返済額が年収の3割以内でないと厳しい場合がほとんどです。
自営業よりもサラリーマンのほうが収入が安定しているので、審査のときは有利です。
とはいえ、広告やインターネットでいい物件を見つけるたびにローンの申込をしたのでは、時間がいくらあっても足りません。
まずは、ローンシミュレーターで返済額をシミュレーションして無理のない借り入れかどうか、考えてみましょう。
既にローンを組んでいる人にもローンシミュレーションをオススメ
ローンシミュレーターの使い道は、これからローンを組もうとしている人だけではありません。
借り換えや、繰上げ返済の試算にも使えます。
ローンの金利には、変動があります。
2016年には、住宅ローンの金利が、各銀行軒並みに過去最低を記録しました。
日本銀行が、物価を上げようと、ど金利を下げようとやっきになっている影響がでています。
住宅ローンは、借り換えができます。今返済しているローンの金利が高ければ、もっと安いところに変えてしまうことができるのです。
また、シミュレーションをすることで、今のローンの金利を下げるように銀行と交渉する人もいます。
手元のお金に少し余裕があれば、繰上げ返済を検討してみてはどうでしょう。
元本が減るので、その分払う金利も減ります。
繰上げ返済後の毎月の返済額を試算してみれば、将来の家計が明るくなり、気分がよくなるかもしれません。
このように、ローンシミュレーターには様々な使い道があるのです。
まずはやってみよう、ローンシミュレーション
ローン計算は、いろいろな金融機関が自前のシミュレーターを持っています。
使いやすいもの、高機能なもの、いろいろ使ってみましょう。
また、既にローンを組んでいる人も、借り換えや繰上げ返済で返済額を減らすことができるかもしれません。気軽にローンシミュレーションしてみましょう。