ようやく手に入れた安定収入。そこからローン地獄は始まった。

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正社員登用により、安定収入を得る

私は、技術系の仕事をしている。就職活動をしなかったため、専門学校を卒業してしばらくはフリーターで働いていたけど、運良くアルバイトを経て技術系の会社に正社員として入社することができた。
フリーター時代は、バイトを掛け持ったりして稼いだお金は約14万円程度。実感暮らしだったので、問題なくこれで暮らせていた。就職して正社員になると、決して高い金額ではないが安定して毎月収入を得ることができた。一人暮らしを初めて、フリーターの時よりも支出は増えたけど、それでも安定収入というのは私にとって希望だった。好きなように暮らせていけるような気がしていた。

初めてのローンはエステで

そんなある日、フリー雑誌に載っているエステ店のクーポンが目に止まった。そのクーポンを使えば、格安でフォトフェイシャルという光を照射して肌をきれいにするという施術が受けられるという。肌荒れが気になっていた私は、さっそくそのクーポンを持ってエステ店へと向かった。その店は駅ビルの中に入っている小規模な店舗で、エステシャンの方々もとても親切で、しつこい勧誘を受けるということもなかった。そこで、雑談程度に光脱毛というものをやっているという話を聞いた。ローンを組めば、数万円程度でワキの光脱毛を受けられるという。元々毛深い方で、ムダ毛の処理に悩まされていた私は、迷うことなくローンを組んだ。8回程度の照射で12万円だったため、躊躇はしなかった。どうせすぐに返せるから。そう思って安心しきっていた。

今度は絵画をローンで購入

次に組んだローンは、絵画だった。たまたま買い物で立ち寄った駅で、ギャラリーの前を通りかかったところ「ちょっと寄って見て行きませんか」と声を掛けられた。時間もあるし、「ま、ちょっとだけなら」とい軽い気持ちでギャラリーを入った。そこには、よくあるクリスチャン・ラッセンのような絵画が所狭しと展示されていて、中高年の女性を中心に賑わっていた。その中で、ふといいなと思う絵画があったので見ていたところ、ギャラリーを運営している社員の方に声を掛けられた。たぶん、相当オススメされたのだと思うが、私はこの絵画がどうしても欲しくなってしまい、気づけばローンを組んで購入していた。これでもう、すでにローンは二つ目。それでも、「大丈夫、私には毎月ちゃんと支払われる給料がある。」とまだこのときにも不安は感じていなかった。

さらに、立て続けに2件のローンを組むことに

さらに、私はまたしてもローンを組むことになった。今度は、前述したエステの光脱毛のVラインだ。ワキ脱毛をしているときに、Vラインもオススメされた。Vラインは特に気にしていなかったのだけど、話を聞いているうちにやっておいたほうがいいのではという気持ちになり、ローンを組んでしまった。これでもう、3つ目。だいぶ苦しい状況にはなっていたが、それでもまだ自分は余裕で返せる気になっていた。

しばらくして、絵画を購入した会社から、ギャラリー展の案内ハガキが届いた。興味を持った私は、出掛けてみることにした。展示会では、最初に見た展示会よりも大きな会場で開催されており、素敵な絵画作品がたくさん飾られていた。そこで、またしても一点の絵画に一目惚れをしてしまう。夕日の美しい絵だった。そうして、私は4件目のローンを組むことになってしまった。

生活が苦しくなり、特定調停を申し立てるが不成立に終わる

これで合わせて4件。月々の返済額は、10万近くになっていた。もうこれ以上、ローンを組むことはできない。それどころか、20万満たない月収では、生活することすら困窮するまでに至っていた。会社の方が亡くなったときに、わずか3千円の香典料すら出せないこともあった。スーパーの買物では見切り品を選び、食費は月1万5千円にまで切り詰めた。服は当然のことながら買うことができない。飲むことが何よりも好きなのに、飲み会も断るしかなかった。大好きな演劇鑑賞も、友人が出る舞台ですら観に行くことができなかった。
買った2枚の絵画は、ヤフーオークションで売り払ってしまった。買った金額よりもだいぶ安い値段ではあったが、それでも返済の足しにはなった。

ある日、どうにも返済が苦しくなり、裁判所へ特定申し立てを行うことにした。高等裁判所へ申し立てると、調停期日が決められ、調停委員会により双方の意向などを聞きながら残っている債務をどのように支払っていくか、双方の意見を聞きながら調整される。
調停には、平日に裁判所へ出向しないといけない。しかし、決められた期日はかなり直前でどうしても仕事を休むことができなかった。そして、調停は不成立に終わった。
特定調停を申し立てたことにより、事故情報として私の名前はブラックリスト入りした。そのため、返済後およそ7年はクレジットカードを作ることができなくなった。

特定調停が不成立に終わったことにより、その後も苦しい中での返済は続いていた。しかし、当時住んでいた家の状態が悪く、日当たりが良いのにカビが生えたり、1階だったため夜帰ってくると壁に大きなムカデがいたりということが続き、引っ越しを決意する。
家賃は、当時住んでいたアパートよりも3千円ほど上がるが、それでも引っ越さないよりはマシな状況だった。引っ越しには、お金が掛けられないため実家の車を使い、両親に手伝ってもらうことになった。

やがて、両親に多重ローンが発覚。キッカケは、引っ越しの際に出たゴミを持って帰ってもらったことからだった。大量に出たゴミを分別するためにゴミ袋を漁っていたところ、私が捨てたローンの控えが出てきたのだった。
両親にはローンを組んでいたことと、控えを捨てたことでだいぶ怒られたが、その後返済を半分くらい肩代わりしてくれることになった。おかげで、ローンを初めて組んでから5年近く経ち、なんとか無事に全額返済することができた。

多重ローンを返済し終えて

ローン返済から7年が経ち、事故情報などの個人信用情報は削除。ようやくクレジットカードを作ることができたが、もう二度と借金をしないためにも借り入れの設定はしていない。今後、もう二度とローンを組むつもりもない。クレジットカードを使用することはあるが、あくまでの翌月に支払える分しか使うことはしていない。
当時は精神的にもだいぶきつかったが、おかげでお金について考えるきっかけにもなったので、いい経験ができたと思う。

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