「脱サラして株式で老後財産形成」の虚構の現実(株失敗談)

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●株式投資の銘柄選びは?

市川君はサラリーマン時代から株式投資に興味を持っていました。 
ただ現役時代は仕事が最優先で、株式は帰宅してから時々ネットで情報を見て、配当利回りの良い銘柄でかつ大企業中心に選択的に投資していました。

退職してからは値上がり率の高そうな銘柄を諸々の情報誌・ネットから仕入れました。

銘柄も1部2部に留まらず、新興市場にまで範囲を広げ、5~7銘柄程度に絞って投資するようにして、早期に資産形成しようとリスクを覚悟で挑戦しました。

途中購入した株が運悪く値下がりしたときは、15%下がれば「損切する(ロスカット)」というルールを設け、機械的に実行しました。  
上昇株のトレンドも一定のルールを設け、20%上昇すれば「利食う」というルールにしました。

市川君はこの原則を「情」を入れずに売買することは「欲と恐怖」の2面で相当迷いがあったと言っていました。

●少額資金で行う株式投資の難しさ!

株式投資で多くの投資家は「レバレッジを効かせることで、リスクヘッジできるので、現物取引にとどまらず、信用取引をする」ことが多いのですが、市川君の場合ハイリスク・ハイリターンは虎の子の退職金なので、委託証拠金(委託保証金)として預託するだけの覚悟はありませんでした。  
 
委託証拠金は約定額の30%で投資ができるので、委託証拠金に手持ちの750万円を全額投入すれば、2,500万円の信用取引ができますが、株価の変動が大きい時にはリスキーです。
なぜなら歳も還暦を過ぎ、損失が大きくなればリカバリーできないと考えたのです。

そうなると収益を上げるには、

①値動きの変動が大きい銘柄を見つけて、波に乗って売り買いを頻繁に繰り返すか、
②確実に上昇トレンドに乗った銘柄を見つけるか、

ということになります。
①、②を確実に見つけることは個人投資家では極めて難しいと市川君は言います。

●失敗談その1

市川君の話では、大型金融株は産業の血液として、重要な役割を果たすと考え、着実に値上がりしていき、
配当利回りも悪くないと考えました。 

1999年日銀は実質ゼロ金利政策を打ち出し、翌年経済が好転した矢先、アメリカ発ITバブル崩壊があって、再びデフレとゼロ金利が共存する時期が続き、2012年12月第2次安倍内閣は「3本の矢でデフレ脱却」を宣言し、その後の日銀の異次元金融緩和で世の中が動意づいたのです。

市川君はこのインフレ傾向が持続すると考え、2014年退職したのです。 

2014年は株価が変動はあったものの、1年間を通してみると右肩上がりで、そここそ利益が確保できました。 
2015年はガラッと様子が変わり2014年の利益を吐き出してしまったのです。

特に2015年夏ごろから中国景気減速が顕著になってきたのです。  
このような「世界の景気に敏感に反応するご時世、日本にだけ目を向けていてもだめだ!」と分かったというのです。
  
確かに日本の株式市場は外国人投資家が日々の売買で60%超と言われ、下げるときはさっと引き上げる単なる
売り買いだけで、クールなのです。  
とてものんびり屋で「企業の経営方針に惚れ込んで投資する」市川君では太刀打ちできないというのです。
2016年1月の日銀の「マイナス金利導入発表」に至っては致命的でした。 
銀行・金融関連株は致命的な打撃をこうむってしまいました。

●失敗談その2

金融株以外にはアップルのスマホブームにあやかり半導体関連株を対象に選びました。
これも2015年はよかったのですが、中国市場の減速、さらにはここにきてアップル社の変調で、バラ色に描いていた株価が、すっかり様子がおかしくなってきていることです。

株価は為替変動要因をもろに受け、アベノミックススタート当初の125円/$が105円/$を伺う円高局面では輸出企業はどうにもなりません。 
せっかく海外立地を縮小して国内回帰に舵を切った矢先の円高、これが続けば、経常黒字幅も縮小しかねません。その上フォローの風、「原油安」も中東情勢の不安定さを考えると、今年は上昇に向かうのではないでしょうか?

もろもろの世界情勢・世界経済と無関係に日本の株価が動くわけでなく、「あくまで世界の株式の中の日本の株式だ」という今までの独りよがりのセオリーでは、どうにも太刀打ちできないことが分かったと市川君は言うのです。

●失敗談総括

このように株式投資で経済が緩やかに成長しているご時世では、素人でも何とかなるのでしょうが、昨今変動の激しい株式市場・為替市場だと素人が安易に参入しても利益が得られないことがはっきりしました。

「株式で老後資産を形成するなんて夢のまた夢」です。  

唯一自分を慰めているのは、ここにきて「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用実績もマイナスになっている」ということだと言います。

反省点は

①短期すなわち半年で収益を評価するもしくは1年で収益を評価することで判断していましたが、もっと長期レンジで見たほうが良いのか?
②世界経済と日本経済は当然連動しています。日本の経済すなわちアベノミックス効果だけで株式を見ていてもダメだ
③アベノミックスが変調をきたし、インフレになかなかならない現状では、株価も上昇トレンドにならないことを意識して、資金を引き揚げる勇気が必要だと言います。

●「脱サラして株式で老後財産形成」の虚構:まとめ

虎の子の退職金を株式投資に回し、低金利時代の資産形成は株式しかないと思って今までの素人経験だけで、株式投資に参入しましたが、素人には難しく虎の子の退職金を目減りさせてしまったのです。

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